具体的な症状
自律神経失調症は、痛みや不快感が体の特定の場所に現れるとは限りません。個人によって症状が異なっています。
自律神経は、内臓をはじめ全身の器官に張りめぐらされており、常に体が内外の環境に適応できるようにコントロールしています。そのため、コントロールがうまくできなくなってバランスを崩した場所に、特に症状が現れるのです。
どの器官や部位に症状が集中するかは、頚椎捻挫の起こった場所や神経への圧迫部位によって決まってくるでしょうし、その人の生まれつきの体質や生活習慣などに左右されることもあると思われます。
ただし個人差があるといっても、自律神経失調症によって引き起こされる症状には特徴があります。特に現れやすいのは、倦怠感、めまい、食欲不振、不眠などの症状です。これに加えて、頭痛、肩こり、動悸、息切れなどの局所的な症状を伴うことが多く見られます。さらに、気分の落ち込み、不安感、イライラなどの精神的な症状が重なることもよくあります。
問題は、このような症状がいつまでも、繰り返し現れる場合です。思い当たるこれといった原因がないのに倦怠感が取れなかったり、不眠が続くときです。このようなときは、頚椎捻挫による自律神経失調症を疑ってもよいのかもしれません。